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9.32015
父との思い出。
先代の公楽の亭主である私の父は、花が大好きでした。
春には桜、初夏には山つつじ、夏の終りには、百合、吾亦紅、キキョウ等、自然の花を探しに行くのが趣味でした。
それぞれに池の畔や山に出かけ、父には父なりの(きっと、誰もが知る場所だったのですが)秘密の場所があり、そこを私にも細かく教えてくれました。
朝早くから二人で仕入れ前に出かけては収穫をしました。沢山、花が咲いていても、父はいつも少しだけ切ってバケツに収めていました。来年も花を咲かせてもらわんといかんからなと、私に言い聞かせるように話しながら。
カフェを始めてからは時間がとれずに行く機会が少なくなりましたが、それでも、大切なお客様がご来店の時や会席料理に必要な時は出かけています。
最近は道が広がったり、山がけずられたりして、秘密の場所は少なくなりましたが、先日、父のとっておきの場所へ吾亦紅を取りに行って来ました。
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